おしらせ
弊グループ代表 鈴木こころについてのおしらせ
関係各位の皆様へ
平素より、弊グループの事業にご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございます。
現在、弊グループの代表を務めております鈴木こころが取り組む諸活動につき、2026年1月1日より、以下の通りとさせて頂きたくご周知いたします。
鈴木は、2004年4月に摂食障害の自助グループ『リボンの会』を開始して以降、20年以上にわたり、摂食障害にまつわる活動に取り組んでまいりました。地方にある公共施設の小さな貸し会議室から始まったこの活動は、次第に地元愛媛県内の人々に応援してもらえるようになりました。
2018年からは、摂食障害の理解の促進を目的に『マゼンタリボン運動』を始めました。この取り組みは、摂食障害への理解を社会にもっと広げたいと願う方々や、自助グループ活動の発展を志す方々の賛同を得、現在では全国各地にまで広がりました。
また、2020年には衆議院予算委員会でその活動が取り上げられ、わが国での摂食障害支援がよりよいものになるための機会を得ましたが、その試みは諸般の事情で志半ばとなりました。
その後も、鈴木は個別相談に応じるほか、講演や各種メディアからの取材対応、韓国でのオンラインイベントの参加、啓発資料の制作など一貫して「社会に向けて発信する」という立場で取り組んでまいりました。
かつて「秘するもの」とされてきた摂食障害は、80年代以降発足した自助グループの諸先輩方のご尽力により、少しずつその偏見が緩和されていきました。その間、「わがまま病」「意思が弱い」などと言われてきた当事者たちは、世間の無理解と闘いながら、今よりも厳しい環境を生き抜いてきました。
今や摂食障害は社会的に一定の認知を得、オンライン・オフラインを問わず、様々な立場の方が活動にかかわるようになっています。特に、元当事者の方々による活躍の場が増え、声を発する機会も生まれ始めました。ですが、わたしたちは、こうした過去を忘れてはなりません。
時代とともに、自助グループのありようや、世間の当事者の捉え方、ものの考え方は様変わりしてきました。摂食障害の業界もまた、一長一短がありながら変化してきました。
鈴木はこうしたことを振り返り、摂食障害支援に取り組む個人や団体は、いまだ自己犠牲による負担が大きく、社会からの応援・後押しが十分ではないことに気づきました。
また、「当事者」と「支援者」の間に目に見えない差別があること、加えてこのような状況にあっても、自分からは心の内を打ち明けられず、それに耐えながら孤軍奮闘する個人や団体リーダーの方々が少なくない(そして志半ばで疲れ果ててしまった方も多い)ことを知りました。
そこで鈴木は「こうした活動家たちが、安心して活動できる環境でなければ、日本に20万人いるといわれている摂食障害に悩む人々を助けられない」と考え、「これからは、自分がプレイヤーとして前へ前へと出ていくよりも、ご苦労や痛みを抱えた活動家へ寄り添うことに専念したい」という考えに至り、2026年1月1日より、下記のような方針を取ることとなりました。
関係各位の皆様には、ご迷惑をおかけすることもございますが、なにとぞよろしくご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。
なお、摂食障害への理解促進・啓発事業である『マゼンタリボン運動』や、就労継続支援B型事業所『オフィスパートナー湊町ブランチ』等の活動は、これまで通りの体制で、変わりなく事業を続けてまいります。
今後、鈴木個人としての動き方は、おひとりお一人のニーズにお応えする立場から、活動家に寄り添う立場へと軸足の変化がございますが、弊グループ代表としての職務は今まで通り継続してまいりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
今後の方針
@ 摂食障害に関する活動をされている団体や個人の方が、その活動において何らかの理不尽や困難に遭った際は、鈴木本人ができうる限りご相談に乗り、応援をしていきます。
A 当事者・ご家族からのご相談については、愛媛県内にお住まいの方からのご相談は柔軟に対応します(原則、面談にて実施)。県外の方は、直接面会ができる場合のみ対応いたします。
B 講演、取材、論文協力や各種事業参加などのご依頼は、内容に応じてお引き受けできるかお答えします。なお、お受けできない場合、その理由についてはお答えできかねます。
C マゼンタリボン運動に参加くださっている支部、サポーターの皆様には、今後も大切な仲間として変わりなく応援いたします。
D マゼンタリボン運動の啓発グッズ(リボン、リーフレット等)については、引き続き供給します。
E 教育機関、保健センター等、福祉施設等からのお問い合わせについては、マゼンタリボン運動本部を窓口として対応いたします。
以上
〔リボンの会グループ〕
摂食障害の自助グループ『リボンの会』
一般社団法人愛媛県摂食障害支援機構
一般社団法人ココラボ
「リボンの会」が休止している理由をお話しします
リボンの会は、2020年から活動を休止しています。
これまで「なぜリボンの会はずっと休止しているのか」というお問い合わせを、多くの方から寄せられてきました。ですが、その理由は、これまで明かすことはできませんでした。
この度、私たちは、1冊の電子書籍を出版しました。
私たちは、この書籍を世に出すまで、理由をお話しすることができなかったのです。

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休止をしていた理由は、よくある「主催者の体調不良」でも「活動の行き詰まり」でもありません。
私たちは「活動ができなくなるような状態に追いやられていた」のです。
2019年に、私たちに起こったある出来事が、摂食障害業界全体を巻き込む流れになり、やがてそれが、とある支援者団体とのトラブルにまで行きついてしまいました。そして、そのトラブルは、目に見えない圧力になって、私たちの活動を長い間、束縛することになりました。
具体的に何が起こったのかについては、この場では書ききれない情報量ですので、上記の書籍をお読みいただければと思います。
一人でも多くの方に、摂食障害分野の一面を知っていただきたいです。
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(書籍の内容は、読みやすい物語形式にしています。3話までサンプルが読めますので、ぜひご覧ください)
おしらせ2
鈴木こころに体験談などを依頼してくださっていた皆様にお知らせです
鈴木こころの活動は、2024年4月1日に満20年を迎えました。
これまで、摂食障害の当事者としての経験をお話しする立ち位置をとってまいりましたが、この20年を機に“当事者としてお話すること”を終了することにいたしました。
鈴木は、1年目から「体験談を聞かせてください」という皆様からのお声をもとに、
自分の体験をもとにした講演をしたり、仲間たちと当事者ならではの話で盛り上がったり、分かち合ったりするなどをしてきました。
その中で、鈴木は、様々な立場の方と出会い、接して、ほっとすることや、課題や問題点に気づいたりしてきました。
ここ数年は、マゼンタリボンキャラバンと称し、全国に先駆けてモデルとなるよう、愛媛県内において行政や教育機関にくまなくアプローチをする取り組みも行ってまいりました。
その間、当然ですが、当事者やご家族の悩みにも接してまいりました。
これらの活動を通じて、摂食障害を取り巻く社会的環境の問題点が見えてくるようになり、また摂食障害の理解やケアがすすまない理由の根本に、摂食障害を専門とする業界内の課題もたくさん見えてきました。
その一方、活動とともに鈴木も年を重ね、小学生や中学生の当事者や、鈴木と同年代である親たちの思いも知ることとなり、20年前には思いもよらなかった現代社会ならではの背景や、時代の変化に伴い鈴木が経験をしていないような生きづらさに出会うことも多くなりました。
そこで、この20年を機に、鈴木は「経験者としての立場から何かをする」というプレイヤーの立場から、もっと摂食障害の業界を俯瞰的に見る役割(社会を変えていくためにアプローチをしたり、問題を正していけるような役割)を担っていくのが良いのではないか、という思いを抱くに至りました。
今の社会環境では、どのような立場であっても、摂食障害についての活動を展開し継続するのでさえ大変です。ましてや、“当事者”“経験者”を名乗り何かをする立ち位置は、守ってもらえるものが何もない状態であり、常に、せっかく立ち上げた自分たちの活動を潰されないよう、(大きな力に)遠慮したり、過剰に気を遣いながら活動をしなくてはなりません。
このことから「こんな環境では、どれだけ、やる気に満ち満ちて活動をはじめる人がいたとしても、嫌になってしまう。後輩たちにこんな環境を残したくない!!」と鈴木は考えるようになりました。
「昔の自分のように、摂食障害を経験した若い人たちが、もし何かをしたいと思い、例えば自助グループや摂食障害のイベント等をしたいと名乗り出てきてくれるのであれば、心から応援をしたい。そしてその活動が少しでも続けやすい環境になるよう声をあげていきたい」と鈴木は思っています。
また「活動をはじめた頃には、ただ自助グループを開催し継続するだけでも、とてつもなく大変だった。だからこそ、当事者活動や摂食障害に関係する活動をしたいという次の世代の人たちには、無用な苦労をしなくてすむような環境づくりに力を注ぎたい」とも考えています。
鈴木からのメッセージです。
「活動の年数も経て、若い世代によりよい環境を残していきたいと思える年齢にもなったため、今後は、“摂食障害当事者(経験者)”というより“活動をしてきた者”としての発言や役割を担っていきたいと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
これまで、私に体験談や講演のご依頼をくださった方々や、私のつたない話を聞いてくださった方々、今までどうもありがとうございました。
これから鈴木こころは、「摂食障害を取り巻く環境について」専門でお話しさせていただきたいと思いますので、今後もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」
時には憎まれ口叩かれてもやるって、本人言ってます(笑)
根性と覚悟があるようです(笑)
なお、リボンの会は、再開のめどが立ち次第、再開いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。