おしらせ
鈴木こころに体験談などを依頼してくださっていた皆様にお知らせです
鈴木こころの活動は、2024年4月1日に満20年を迎えます。
これまで、摂食障害の当事者としての経験をお話しする立ち位置をとってまいりましたが、この20年を機に“当事者としてお話すること”を終了することにいたしました。
鈴木は、1年目から「体験談を聞かせてください」という皆様からのお声をもとに、
自分の体験をもとにした講演をしたり、仲間たちと当事者ならではの話で盛り上がったり、分かち合ったりするなどをしてきました。
その中で、鈴木は、様々な立場の方と出会い、接して、ほっとすることや、課題や問題点に気づいたりしてきました。
ここ数年は、マゼンタリボンキャラバンと称し、全国に先駆けてモデルとなるよう、愛媛県内において行政や教育機関にくまなくアプローチをする取り組みも行ってまいりました。
その間、当然ですが、当事者やご家族の悩みにも接してまいりました。
これらの活動を通じて、摂食障害を取り巻く社会的環境の問題点が見えてくるようになり、また摂食障害の理解やケアがすすまない理由の根本に、摂食障害を専門とする業界内の課題もたくさん見えてきました。
その一方、活動とともに鈴木も年を重ね、小学生や中学生の当事者や、鈴木と同年代である親たちの思いも知ることとなり、20年前には思いもよらなかった現代社会ならではの背景や、時代の変化に伴い鈴木が経験をしていないような生きづらさに出会うことも多くなりました。
そこで、この20年を機に、鈴木は「経験者としての立場から何かをする」というプレイヤーの立場から、もっと摂食障害の業界を俯瞰的に見る役割(社会を変えていくためにアプローチをしたり、問題を正していけるような役割)を担っていくのが良いのではないか、という思いを抱くに至りました。
今の社会環境では、どのような立場であっても、摂食障害についての活動を展開し継続するのでさえ大変です。ましてや、“当事者”“経験者”を名乗り何かをする立ち位置は、守ってもらえるものが何もない状態であり、常に、せっかく立ち上げた自分たちの活動を潰されないよう、(大きな力に)遠慮したり、過剰に気を遣いながら活動をしなくてはなりません。
このことから「こんな環境では、どれだけ、やる気に満ち満ちて活動をはじめる人がいたとしても、嫌になってしまう。後輩たちにこんな環境を残したくない!!」と鈴木は考えるようになりました。
「昔の自分のように、摂食障害を経験した若い人たちが、もし何かをしたいと思い、例えば自助グループや摂食障害のイベント等をしたいと名乗り出てきてくれるのであれば、心から応援をしたい。そしてその活動が少しでも続けやすい環境になるよう声をあげていきたい」と鈴木は思っています。
また「活動をはじめた頃には、ただ自助グループを開催し継続するだけでも、とてつもなく大変だった。だからこそ、当事者活動や摂食障害に関係する活動をしたいという次の世代の人たちには、無用な苦労をしなくてすむような環境づくりに力を注ぎたい」とも考えています。
鈴木からのメッセージです。
「活動の年数も経て、若い世代によりよい環境を残していきたいと思える年齢にもなったため、今後は、“摂食障害当事者(経験者)”というより“活動をしてきた者”としての発言や役割を担っていきたいと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
これまで、私に体験談や講演のご依頼をくださった方々や、私のつたない話を聞いてくださった方々、今までどうもありがとうございました。
これから鈴木こころは、「摂食障害を取り巻く環境について」専門でお話しさせていただきたいと思いますので、今後もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」
時には憎まれ口叩かれてもやるって、本人言ってます(笑)
根性と覚悟があるようです(笑)
なお、リボンの会は、再開のめどが立ち次第、再開いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。