・ドライビングインプレション(その2)−雪道性能

雪国ならではのインプレッションとして、ドライビングだけでなく雪全体にかかわる性能について触れてみたいと思う。

@雪道性能

総合的にいうと“良好”であろう。雪道での限界走行はあまりにも危険なので試していない。ただ、フルブレーキング時での挙動は良好であり、横に振られたりはしないと感じた。ESPはついてはいないが、EBDだけでも結構効果があるようである。これには、車両の重量配分も大きく影響していると思うが、概してFF車特有のフロントヘビーによるリアの着地感のなさは感じられない。プジョーが4WDを市販しない理由として大きく2つあると聞いている。ひとつは「そんなに雪の多いところへは車で行かなくてもよい」という雪の少ないフランスのラテン気たっぷりの理由(フランスでもスイスに近い山の方はたっぷり雪がふると思うのですが、スノーバカンスは鉄道を使っていくのがヨーロッパ流のようです)と、4輪の接地感覚(ジオメトリー)がよく、FFでも十分であるという理由なのだそうです。後者の理由には納得させられるものはあります。これは前車306でも感じていました。そもそも4WDが必要となるのは発進の時だけであとはそれほど重要ではありません。リアがしっかり接地してフロントに追従すれば、特に駆動する必要はないのです。プジョーの車に対する考え方と姿勢が足回りにもしっかりと反映されているといえるでしょう。
そうは言っても無理は禁物ですよ。雪道の下り坂はとにかく慎重にするのが一番です。ホント。

A雪に対する対応度

はっきり言って「低い」。たとえばパワーウィンドウはすぐに凍り付いて動かなくなるしドアミラーも同じ。さらに言えばワイパーの吹き残しは雪がたまって視界が極端に悪くなるなど最悪の状況である。雪国ではこの車は乗らないほうがよいとさえ思う。ワイパーについては特に早急な改善を望む。アームの形状などでよい状況まで持っていけるとおもうので、試しにトライしてみようと思う。





                                      もとにもどる