306Break購入記

1.プロローグ

車を買い換えようと思ったのは平成10年の秋頃・・・・。結婚した私は、当時乗っていた「ランドクルーザープラド」は車体が大きすぎて妻が運転できないという問題に直面していた。「マークUより小さいじゃん!」とそれほど大きくないことをさかんにアピールしたもののどうしても気が進まないとのこと。あと、当時は吸っていたタバコのにおいが車内にしみついている事も気になっていた様子でした。「じゃあ、買い換えるか」と一発奮起した私は、あれこれと候補となるべき車を物色しはじめました。スキーを趣味としている私は、当然ステーションワゴンを中心に候補を絞ります(この時間が一番楽しいですよね)。個人的には大きな車が好きなのでLクラスのワゴンが欲しかったのですが、妻が運転することを考えると5ナンバーサイズにならざるをえません。うーーーーーーーーーーーん・・・で、候補に選んだのは「レガシー」「プリメーラカミノワゴン」でした。
このうち「レガシー」は最初に却下。理由は・・・・・どこでも見かける車なだけに「自分の車」といった愛着が沸くのかが疑問であったことと、「人とは違ったものを所有する」ことに喜びを感じる私の性格からくるものでした。「プリメーラカミノワゴン」はほとんど購入を決意していました。当時の日産車のなかでは、稀に見るグッドプロポーション!!(なんでプリメーラはあんなふうになっちゃたんだろ。ゴーンさん、あれは失敗じゃない?) しかし、知人が一足先に購入してしまったことで結局は却下となりました(思えばコレが人生の分れ道だったのですね。知人には感謝してます。がっはっは)。
ふりだしに戻った愛車選びで私の目にとまったのは、今度は「外車」でした。「ゴルフワゴン」「パサートワゴン」「アストラワゴン」といったドイツ車・・・・・・質実剛健で賢い感じがしますよね。「赤」のゴルフワゴンあたりはいいとこのお嬢様風の雰囲気もあるし・・・・。が、しかし「ゴルフ」はモデル末期であったこと、「パサート」は値段的なものから却下となり、「アストラワゴン」が第一候補となりました。私には「ランチア」のワゴンに乗っている友人がいたので、ラテン系の車についてもちょっと考えてみようか・・・・・といった何気ない気持ちで外車のワゴンが掲載された雑誌を購入。そこで「プジョー306Break」と「シトロエンクサラBreak」の二車種を候補に加えることとなりました。しかし当時北海道にはシトロエンのディーラーが無く「プジョー」が第二候補になった訳です。


2.そして・・・・決断

候補が絞られたところで、我が家の大蔵大臣こと妻に報告したところ「買うの・・・・・別にいいんじゃない」との返事。財布のひもは思いっきり硬いことを痛感した私は、妻の説得という大仕事にあたることになりました。長〜〜〜〜い交渉の末、12月になって「禁煙車であること」「ステッカーなどを貼らない落着いた車であること」を条件として購入許可が下りました。
年明けには輸入車ショーがあり、両候補を実際に見ることができました。当時の私は「アストラ」にほぼ決めていた(ドイツ車特有のドアの閉まる音・・・・あの“ボコッ”という重々しい感じの音が高級っぽくて気に入っていた)のですが、妻はその「ドア」が重すぎてイヤだということでした。あれれ??・・・・で、第二候補のプジョーのブースに行くと妻はすかざずドアを確認。「これ軽くていい!!」との事。私と正反対の趣向に呆れましたが、「プジョー」というメーカーはあまり見かけませんので「人とは違ったものを所有する」という点で、私も「306Break」に好感を持ちました。
数日後、ディーラーへ行きました。最初は「オペル」の方へ行きました。しかしながら、最初から「値引きなし」の高飛車な態度に「やっぱヤ○セだよなー」と思っているところに(いや、期待はしてないけど気持ちってモンはあってもいいんじゃない?医者とか弁護士が買う時はヘイコラしてるくせにねー)、さらに「下取り車は28万で・・・」とのダブルパンチ!!「欲しけりゃどうぞ」的な態度にがっかりした私は「二度と来ない」と固く心に誓いその場を去りました。
続いて「プジョー」へ・・・・。「ブルーライオン札幌北」での交渉は非常にスムーズでした。下取り車も40万で取ってくれるし、「値引き」も若干・・・・・ほぼ即決に近い状態で「買い」は決定しました。色の方は「プジョー」イコール「青」といったイメージがありましたが、妻の「緑がいい」の一言で「ナウシカグリーン」に決めました(あとで「何で緑なの?」と聞いたところ、実家の「ドマーニ」が「青」で、兄弟の乗ってる「オデッセイ」が「エンジ」だったので、その系統の色はイヤだったとの事。意外と単純な理由でした・・・)。丁度、年式が変わったばかりで納車まで約一ヶ月。3月の初めに納車となり、私は晴れて「プジョー」のオーナーとなったのであります。


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